焼き魚や卵焼きと相性抜群の大根おろしですが、辛さが苦手な人も多いのではないでしょうか?
特に子供は辛いものが苦手なので、「うちの子は食べないんだよねえ」という家庭もあるかと思います。
しかし、大根には栄養がいっぱいありますし、できればお子さんにも、辛いのが苦手な人にも、食べてほしいですよね。
そこで今回は、大根おろしが辛い理由と、辛さを抑える方法を調べてみました。
辛くない大根おろしを作る方法を、お伝えします。
大根おろしが辛い理由は?
大根おろしが辛い理由は、「アリルイソチオシアネート」という辛み成分が原因です。
この物質は、マスタードやワサビの辛み成分と同じもので、鼻がツンする辛さを出します。
大根おろしをすりおろすと、大根の細胞が壊れて、化学反応が起きます。
このとき発生するのが、「アリルイソチオシアネート」です。
つまり、すりおろすことで「アリルイソチオシアネート」という辛み成分が発生して、辛さが生まれるというわけですね。
ちなみに、この「アリルイソチオシアネート」は、アンチエイジング効果や血液サラサラ効果もあって、非常に体にいい成分ですよ。
辛さが苦手ではない人は、辛みを抑えずに積極的に摂取したいですね!
大根おろしを甘くする方法はあるの?
大根おろしの辛さを抑える方法は、以下の5つがあります!
- ゆっくりすりおろす
- レンジで温める
- 皮を厚くむく
- 時間をおく
- 酢を混ぜる
順番に見ていきましょう。
ゆっくりすりおろす
おろし金に直角に大根をあてて、ゆっくりと「のの字」を描くように、時間をかけてすりおろします。
これは大根おろしの細胞が壊れて、辛み成分が発生しないようにするためです。
逆にすばやく時間をかけずにすりおろせば、辛み成分が発生し、辛い大根おろしができますよ。
辛くない大根おろしを作るなら、なるべくゆっくりとすりおろし、辛み成分の発生を抑えましょう。
ただ、時間と手間がかかってしまう、という欠点もあります。
レンジで温める
電子レンジで30秒~1分温めると、辛みがなくなります。
冷やして使いたい場合は、その後冷蔵庫で冷やすといいでしょう。
これは大根おろしの辛み成分が、熱に弱い性質があるため起こります。煮物の大根が辛くないのも、辛み成分が熱で失われたせいというわけですね。
欠点は、熱を通しているので、味と風味が変わってしまいます。
皮を厚くむく
実は大根は外側(皮に近い部分)に、辛み成分が多めに集まっています。
皮を厚くむいて、中心部分を大根おろしに使うことで、辛みを抑えた大根おろしができあがるのです。
でも、皮を厚くむいた部分がもったいないですよね。
その場合、千切りなどにして、もう一品おかずをつくるといいでしょう。
ちょっと手間が増えてしまうのが難点です。
時間をおく
大根をおろしてから、皿にラップをかけずに冷蔵庫で30分冷やしておくと、辛みがまろやかになります。
これは辛み成分が蒸発しやすい性質を利用して、時間をおくことで、辛み成分を飛ばしているわけですね。
ちなみに、辛さのピークはおろしてから5~7分の間です。
また、大根おろしは時間をおきすぎると、大根の臭みが増してしまいます。
1時間後が臭みのピークなので、時間をおきすぎないよう注意してください。
酢を混ぜる
大根おろしに、酢をちょっとだけ垂らすと、辛みを抑えることができます。
理由は、酢が辛み成分の働きが抑えるためですね。
問題は、酢で味が変わってしまうことです。
酢を入れた味も好き!という方にはオススメします。
5つ辛さを抑える方法を、ご紹介しました。
どれも一長一短ありますので、お好みの方法や組み合わせを試してみてはいかがでしょうか?
大根には辛いところと甘いところがある?
葉っぱに近い部分が甘い部位で、先端に近い部分が辛い部位です。
これは辛み成分になる前の物質(前駆物質)が、葉っぱに近い部分には少なく、先端に近い部分には多いことが原因です。
この辛み成分になる前の物質が、大根をすりおろしたり切ったりすることで、化学変化を起こし、辛み成分が生まれるというわけですね。
辛い大根おろしの作り方は?
今まで説明したことと、まったく逆のことをすれば、辛い大根おろしが作れます!
具体的には、下記のとおりです。
- 大根の先端部分を使う
- 時間をかけずに、すばやくすりおろす
- すりおろしてから5分後に食べる
辛い大根おろしが好きな人は、この方法をぜひお試しあれ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
子供は特に辛い大根おろしが苦手なので、一工夫してから食べさせてあげましょう。
今回の記事を、まとめます!
- 大根おろしの辛さを抑える方法は次の5つ
- ゆっくりすりおろす
- レンジで温める
- 皮を厚くむく
- 時間をおく
- 酢を混ぜる
- 葉っぱに近い部分が甘く、先端にいくほど辛くなる
- 辛い大根おろしを作るには、辛さを抑える方法の逆をやる
辛い成分は体に非常によいので、苦手ではない人はそのまま食べることをオススメします。