おせち料理に欠かせない食材の「数の子」。
なんとなく食べていて、何の卵か知らないという人も多いのではないでしょうか?
また、数の子の名前の由来や、おせち料理に入れる理由にも、おもしろい意味がこめられています。
そこで今回は、数の子が何の卵か、名前の由来、おせち料理に入れる理由を、お伝えします。
これを読めば、明日話せる豆知識が増えますよ!
数の子の親は?どんな魚?
答えは「ニシン」です。漢字では「鰊(にしん)」と書きます。
料理では、にしんそばや昆布巻きの中身として有名ですよね。
ニシンの名前の由来は、「二身」からという説が有力です。
身を二つに割って加工していたことから、「二身(にしん)」と呼ばれるようになりました。
旬は3~5月で、ニシンは別名「春告魚(はるつげうお)」とも呼ばれ、北海道西岸で漁獲されています。
ちなみに、マイイワシもニシン科で、ニシンも当然ニシン科なので、イワシも種類が近い魚といえますね。
数の子の名前の意味は?
数の子の語源は、「かどの子」がなまったものだという説が有力です。
では、この「かど」って何?と疑問が出てくると思いますが、「かど」とはニシンのことを指します。そう数の子の親ですね!
ニシンは少し昔まで「かど(カドイワシ)」と呼ばれていました。
その卵が「かどの子→かずのこ」となまり、「数の子」と呼ばれるようになったというのが語源です。
声に出してみると、確かにそう聞こえなくないですね。
また、数の子は別名「黄色いダイヤ」とも呼ばれています。
これは、値段が高く、黄金色の見た目をしていることから、名付けられたものです。
どうしておせち料理に入っているの?
数の子がおせち料理に入っている理由は、子孫繁栄の願いが込められています。
数の子は、親がニシンで卵がとっても多い魚卵です。
このことから、「卵が多い=子だくさん」とかけて、「二親(にしん)から子供がたくさん生まれますように」という願いが込められて、おせち料理に入れられています。
ようは、二人の親という意味の「二親(にしん)」と、魚のニシンのダジャレです!
食べ物には、こういうダジャレのような意味を込めることが案外多いですよね。
まとめ
- 数の子の親は、ニシン
- 数の子は、「かど(ニシンの別名)の子」がなまって「かずのこ」と呼ばれている
- おせちに入れる理由は、子孫繁栄の願いが込められている
数の子には、名前の由来やおせちに入れる理由などに多くの意味が込められていて、おもしろい食材でした。