冬に食べる野菜といえば、かぼちゃを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
蒸して食べると、ホクホクして甘くておいしいですよね。
かぼちゃを調理する方法はいくつかありますが、茹でたり蒸したりする方法が、調理の下準備によし、そのまま食べてもよしと幅広く活躍します。
しかし、ゆで方や蒸し方の手順がわからなかったり、茹で時間・蒸し時間の目安が知りたいというケースも多いですよね。
そこで今回は、かぼちゃのゆで方・蒸し方とその時間の目安をお伝えします。
さらに、かぼちゃ一番甘く調理する方法もご紹介しますよ!
かぼちゃのゆで方は?
最初にかぼちゃのゆで方を説明します。
手順は以下のとおりです。
- かぼちゃのワタと種を取り除き、一口大にカットする
- 皮の部分を下にして、鍋に並べる
- 鍋にひたひたの水(かぼちゃが少し水から頭を出すくらい)を入れる
- 塩少々加えて強火にかける
- 沸騰しかけたら弱火にして、15~20分ゆでる
- 竹串がスッと刺さるくらい柔らかくなったら、ザルにあける
- 粗熱が取れたら完成
ポイントは、弱火でじっくりゆで上げることです。
これをすることで、甘味をより引き出すことができますよ。
理由は、記事の後半の「一番かぼちゃを甘くする調理方法は?」で説明します。
かぼちゃを蒸す方法は?
次に、かぼちゃの蒸し方をご紹介します。
使う道具によって違いますので、方法は次の3つです。
- 電子レンジで蒸す方法
- フライパンで蒸す方法
- 蒸し器で蒸す方法
それぞれ見ていきましょう。
電子レンジを使った蒸し方は?
まず、かぼちゃのワタと種を取り除き、一口大にカットします。
次に、耐熱皿に並べて電子レンジで加熱して、柔らかくなったら完成です。
非常に簡単ですね!
電子レンジで加熱する時間は、600Wだと100gあたり2分が目安となります。
調理の手間を考えると、電子レンジを使う方法が断然簡単ですよ。
フライパンを使った蒸し方は?
手順は次のとおりです。
- かぼちゃのワタと種を取り除き、一口大にカットする
- フライパンにかぼちゃを並べる
- かぼちゃが水に少し浸かるくらい入れ、塩を少々入れる
- ふたをしてから、中火で約10分蒸す
- 竹串がスッと刺さるくらい柔らかくなれば、完成
注意点は、水を全部蒸発させてしまうと、かぼちゃが焦げてしまいます。
水が全部なくならないよう上手く調整して蒸してください。
蒸し器を使った蒸し方は?
手順は次のとおりです。
- かぼちゃのワタと種を取り除き、一口大にカットする
- せいろにキッチンペーパーを敷き、かぼちゃを並べる
- 蒸し器のお湯を沸かし、沸騰後に弱火にする
- せいろを蒸し器に入れ15~20分蒸す
- 竹串がスッと刺さるくらい柔らかくなったら、完成
蒸し器を使う分手間がかかりますが、おいしく甘く仕上げることができます。
詳細は次で説明しますよ。
一番かぼちゃを甘くする調理方法は?
実は、焼く・ゆでるよりも、蒸す方法が一番かぼちゃを甘くすることができます。
(ただし、電子レンジは除く)
理由は、蒸す方法が一番かぼちゃ内で「アミラーゼ」という酵素が活発に働き、でんぷんを糖に変えることができるからです。
なんのことかイマイチよくわからないと思いますので、ざっくり説明していきます!
アミラーゼとは、「唾液」に含まれている酵素で、でんぷんを糖に変える働きをします。理科で習ったことを覚えている人も多いかと思います。
厳密には、食べ物と唾液でアミラーゼの種類が違いますが、働きはほぼ同じなのでその説明は省略しますね。
このアミラーゼがよく働くと、でんぷんを糖に変えて、かぼちゃが甘くなるということです。
では、よく働かせるにはどう調理すればいいでしょうか?
アミラーゼは、だいたい30~60℃でよく働く性質があります。
この温度付近での調理時間が長くなればなるほど、その分かぼちゃが甘くなるというわけですね!
つまり、低温でじっくりと調理する方法が、一番かぼちゃの甘みを引き出す方法になります。
この観点から、各調理方法を見てみましょう
◇ゆでる
弱火でじっくりゆでると条件を満たします。
ただしゆでると、かぼちゃのうまみが逃げてしまうのが欠点です。
◇焼く
これも弱火でじっくり焼けば甘味は出ますが、高温になりがち。
しかも、水分が蒸発するのでホクホクとした食感が損なわれます。
◇電子レンジで蒸す
調理方法は蒸すに該当しますが、電子レンジは例外です。電子レンジは、急加熱により高温で調理する道具なので、条件に合いません。
◇蒸す(フライパン・蒸し器)
この方法が一番条件に合っています。
一番かぼちゃの甘味を引き出す方法です。
順位をつけるとすれば、次のとおりです。
- 蒸す(フライパン・蒸し器)
- ゆでる
- 焼く
- 電子レンジで蒸す
一位の蒸す方法ですが、フライパンと蒸し器なら蒸すことに特化した蒸し器のほうが、やはり上手に蒸すことができますね。
最下位は「電子レンジ」で蒸す方法ですが、逆に手間の少なさは一位だと思います。
状況によって、使い分けるのが賢い方法ですね!
ということで、一番甘味を引き出す調子方法は、「蒸す」でした。
まとめ
かぼちゃを茹でる方法・蒸す方法をそれぞれご紹介しました。
どの方法も低温でじっくり火を通すのが、甘さを引き出すコツですね。
それに一番向いている方法が、蒸し器で「蒸す」調理方法です。
状況にあった調理方法で、かぼちゃをおいしく食べましょう。