かぼちゃ四分の一

 

冬に食べる野菜といえば、かぼちゃを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

蒸して食べると、ホクホクして甘くておいしいですよね。

 

かぼちゃを調理する方法はいくつかありますが、茹でたり蒸したりする方法が、調理の下準備によし、そのまま食べてもよしと幅広く活躍します。

しかし、ゆで方や蒸し方の手順がわからなかったり、茹で時間・蒸し時間の目安が知りたいというケースも多いですよね。

 

そこで今回は、かぼちゃのゆで方・蒸し方とその時間の目安をお伝えします。

さらに、かぼちゃ一番甘く調理する方法もご紹介しますよ!


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かぼちゃのゆで方は?

かぼちゃそのまま

 

最初にかぼちゃのゆで方を説明します。

手順は以下のとおりです。

 

  1. かぼちゃのワタと種を取り除き、一口大にカットする
  2. 皮の部分を下にして、鍋に並べる
  3. 鍋にひたひたの水(かぼちゃが少し水から頭を出すくらい)を入れる
  4. 塩少々加えて強火にかける
  5. 沸騰しかけたら弱火にして、15~20分ゆでる
  6. 竹串がスッと刺さるくらい柔らかくなったら、ザルにあける
  7. 粗熱が取れたら完成

 

ポイントは、弱火でじっくりゆで上げることです。

これをすることで、甘味をより引き出すことができますよ。

理由は、記事の後半の「一番かぼちゃを甘くする調理方法は?」で説明します。

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かぼちゃを蒸す方法は?

せいろ

 

次に、かぼちゃの蒸し方をご紹介します。

使う道具によって違いますので、方法は次の3つです。

 

  1. 電子レンジで蒸す方法
  2. フライパンで蒸す方法
  3. 蒸し器で蒸す方法

 

それぞれ見ていきましょう。

 

電子レンジを使った蒸し方は?

まず、かぼちゃのワタと種を取り除き、一口大にカットします。

次に、耐熱皿に並べて電子レンジで加熱して、柔らかくなったら完成です。

非常に簡単ですね!

 

電子レンジで加熱する時間は、600Wだと100gあたり2分が目安となります。

 

調理の手間を考えると、電子レンジを使う方法が断然簡単ですよ。

 

フライパンを使った蒸し方は?

手順は次のとおりです。

 

  1. かぼちゃのワタと種を取り除き、一口大にカットする
  2. フライパンにかぼちゃを並べる
  3. かぼちゃが水に少し浸かるくらい入れ、塩を少々入れる
  4. ふたをしてから、中火で約10分蒸す
  5. 竹串がスッと刺さるくらい柔らかくなれば、完成

 

注意点は、水を全部蒸発させてしまうと、かぼちゃが焦げてしまいます。

水が全部なくならないよう上手く調整して蒸してください。

 

蒸し器を使った蒸し方は?

手順は次のとおりです。

 

  1. かぼちゃのワタと種を取り除き、一口大にカットする
  2. せいろにキッチンペーパーを敷き、かぼちゃを並べる
  3. 蒸し器のお湯を沸かし、沸騰後に弱火にする
  4. せいろを蒸し器に入れ15~20分蒸す
  5. 竹串がスッと刺さるくらい柔らかくなったら、完成

 

蒸し器を使う分手間がかかりますが、おいしく甘く仕上げることができます。

詳細は次で説明しますよ。

 

一番かぼちゃを甘くする調理方法は?

かぼちゃ煮物

 

実は、焼く・ゆでるよりも、蒸す方法が一番かぼちゃを甘くすることができます。

(ただし、電子レンジは除く)

 

理由は、蒸す方法が一番かぼちゃ内で「アミラーゼ」という酵素が活発に働き、でんぷんを糖に変えることができるからです。

なんのことかイマイチよくわからないと思いますので、ざっくり説明していきます!

 

アミラーゼとは、「唾液」に含まれている酵素で、でんぷんを糖に変える働きをします。理科で習ったことを覚えている人も多いかと思います。

厳密には、食べ物と唾液でアミラーゼの種類が違いますが、働きはほぼ同じなのでその説明は省略しますね。

 

このアミラーゼがよく働くと、でんぷんを糖に変えて、かぼちゃが甘くなるということです。

では、よく働かせるにはどう調理すればいいでしょうか?

 

アミラーゼは、だいたい30~60℃でよく働く性質があります。

この温度付近での調理時間が長くなればなるほど、その分かぼちゃが甘くなるというわけですね!

 

つまり、低温でじっくりと調理する方法が、一番かぼちゃの甘みを引き出す方法になります。

この観点から、各調理方法を見てみましょう

 

◇ゆでる

弱火でじっくりゆでると条件を満たします。

ただしゆでると、かぼちゃのうまみが逃げてしまうのが欠点です。

 

◇焼く

これも弱火でじっくり焼けば甘味は出ますが、高温になりがち。

しかも、水分が蒸発するのでホクホクとした食感が損なわれます。

 

◇電子レンジで蒸す

調理方法は蒸すに該当しますが、電子レンジは例外です。電子レンジは、急加熱により高温で調理する道具なので、条件に合いません。

 

◇蒸す(フライパン・蒸し器)

この方法が一番条件に合っています。

一番かぼちゃの甘味を引き出す方法です。

 

順位をつけるとすれば、次のとおりです。

 

  1. 蒸す(フライパン・蒸し器)
  2. ゆでる
  3. 焼く
  4. 電子レンジで蒸す

 

一位の蒸す方法ですが、フライパンと蒸し器なら蒸すことに特化した蒸し器のほうが、やはり上手に蒸すことができますね。

 

最下位は「電子レンジ」で蒸す方法ですが、逆に手間の少なさは一位だと思います。

状況によって、使い分けるのが賢い方法ですね!

 

ということで、一番甘味を引き出す調子方法は、「蒸す」でした。

 

まとめ

かぼちゃを茹でる方法・蒸す方法をそれぞれご紹介しました。

 

どの方法も低温でじっくり火を通すのが、甘さを引き出すコツですね。

それに一番向いている方法が、蒸し器で「蒸す」調理方法です。

 

状況にあった調理方法で、かぼちゃをおいしく食べましょう。