なまこは、漢字では海鼠と書きます。
なんでもネズミの後ろ姿に似ていて、夜にはネズミのように動き回ることから、ウミのネズミと書いて「海鼠(なまこ)」という漢字になったといわれています。
ネズミに似ているかどうかはともかく、見た目はちょっとグロテスクなので、食べるのを敬遠している方もいるのではないでしょうか。
しかし、グロテスクな食べ物ほど、珍味としておいしいと相場が決まっています。
なまこもその例に漏れず、独特の食感でファンもたくさんいますよね。
そんななまこをいざ大量にもらったり買ったりすると、年中食べるものではないだけに、保存方法や賞味期限がわからず困ってしまいませんか。
そこで今回は、なまこの保存方法と保存期間をお伝えします。
また、調理も簡単でそれなりに日持ちする「なまこ酢の作り方と賞味期限」もご紹介しますね。
なまこの冷蔵保存方法と賞味期限は?
ボウルに海水か塩水(水1リットルに対して塩大さじ2程度)となまこを入れて、冷蔵庫の野菜室で保存してください。
野菜室なのは、なまこは寒さに強くないので、冷やしすぎると死んでしまうからですよ。
その際、ラップは不要です。密閉してはいけません。
なまこは生きているので、密封すると呼吸ができなくなります。
何も上に乗せないのが気になる方は、新聞紙かキッチンペーパーを軽くかけましょう。
この冷蔵の保存期間は、約2日です。2日くらいなら、なまこは生きています。
すぐ食べる場合は、なまこを1つずつ新聞紙かキッチンペーパーでくるみ、深いお皿に入れて冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
この場合の保存期間は、約1日です。海水がないと、なまこはすぐ死んでしまいます。
2日以内に食べきれないときには、これから紹介する別の保存方法で保存してください。
なまこは冷凍できる?
食感が大きく変わってしまいますが、可能です。
冷凍後は、加熱調理が必要になります。
冷凍の仕方は、次のとおりです。
- なまこの両端の固い部分を、1~2cmほど切り落とす
- なまこの腹(触ってみて柔らかい方)に縦に包丁を入れ、切り開く
- 腹から内臓を取り除く
- 流水でよく洗う
- 食べやすい大きさにカットする
- ジップロックなどで密封して冷凍庫に入れる
ポイントは、両端を切り落とし、内臓を取り除いてから冷凍することです。
この方法ですと、約1~2カ月は日持ちします。
ちなみに、取り除いたワタは塩漬けなどにして食べることもできますよ。
さばき方の参考は、下記の動画の最初から~2:00までを参考にしてください。
解凍するときは、冷蔵庫の中で自然解凍しましょう。
なまこ酢の作り方と保存期間は?
手早く作れて、それなりに日持ちする料理がなまこ酢です。
簡単な作り方をご紹介します。
- なまこの両端の固い部分を、1~2cmほど切り落とす
- なまこの腹(触ってみて柔らかい方)に縦に包丁を入れ、切り開く
- 腹から内臓を取り除く
- 流水でよく洗い、一口大にカットする
- 酢大さじ2、醤油大さじ1、だし汁大さじ2、塩少々を混ぜ合わせる(なまこ2匹の分量)
- なまこを6の合わせ酢に漬ければ完成
非常に簡単です!
保存するときは、合わせ酢と共にタッパーなどに入れて、冷蔵庫で保存してください。
このときの保存期間は、約4日です。
生よりは日持ちしますが、できるだけ早めに食べてください。
なまこ酢はお酒のおつまみにもピッタリです!
まとめ
ポイントは次のとおりです。
- なまこを冷蔵保存するときは、海水や塩水に漬けて密封しないで野菜室
- 冷蔵の保存期間は約2日
- 冷凍保存は、さばいて洗ってから行う
- 冷凍の保存期間は1~2カ月
- なまこ酢の保存期間は約4日
すぐ食べない場合は、冷凍かなまこ酢にするといいですね。