なまこ姿

 

なまこはコリコリした食感があって、刺身にしても酢の物にしてもおいしいですよね。

年中食べるものではないですが、冬になったらつい買ってしまうという人も多いと思います。

 

ただ頻繁に食べないので、なまこのカロリーや栄養まで知っている人は少ないですよね。

そこで今回は、なまこのカロリーと栄養・効果について、お伝えします。

 

これを読めば、「なまこがどういう食材か」わかりまりますよ。


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なまこのカロリーは?

なまこ

 

なまこのカロリーは、100gだと23kcalです。

これを一匹(可食部140g)で計算すると、約32kcalとなります。

 

さらに、なまこ酢(なまこの酢の物)にした場合は、1人前(50g)で約25kcalです。

これは非常に低い数値です。

 

数字だけだとピンとこないと思いますので、次のとおり他の魚介類と比べてみましょう!

 

なまこ姿

なまこ(100g):23kcal

マグロ刺身

マグロ(100g):125kcal

ホタテ焼き2

ホタテ(100g):72kcal

スルメイカ

スルメイカ(100g)88kcal

 

なまこは圧倒的に低いですね!

そもそも魚介類のカロリー自体が、他のおかずと比べても低い傾向にある中、ダントツの低さでした。

 

参考までに、ご飯一膳(160g)のカロリーは269kcal、絹ごし豆腐一丁(300g)のカロリーは168kcalです。イメージがつかみ安いと思います。

 

毎日なまこを食べることはないでしょうが、カロリー面ではダイエット中に食べても問題ないですね。

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なまこの主な栄養と効果は?

なまこイラスト

 

なまこの栄養と効果の代表的なものは、次のとおりです。

 

  1. セレン:ガン予防、アンチエイジング効果
  2. ビタミンB12:貧血予防
  3. マグネシウム:心筋梗塞予防、骨や歯を丈夫にする
  4. コラーゲン:関節痛の軽減、美肌効果
  5. サポニン:アンチエイジング効果、血液サラサラ効果、肝臓機能の回復

 

順番に解説していきます。

 

1.セレンの効果は?

セレンには、ガン予防効果と細胞の老化防止効果、つまりアンチエイジング効果が望めますよ!

 

そもそも、セレンとは必須ミネラルの一種であり、セレニウムとも呼ばれています。必須ミネラルとは、健康のために体に必要なミネラルのことですね。

 

セレンは、魚介類や海藻類に多く含まれており、なまこ以外には牡蠣などを食べることでたくさん摂取できますよ。

 

このセレンの作用に、抗酸化作用というものがあります。抗酸化作用がある食材については、下のコラムに書きましたが、ガン予防とアンチエイジング効果があります。

セレンの抗酸化作用は、ビタミンEと協力することで、なんとビタミンEだけより60倍以上も強力です。

 

なまこにもビタミンEは多く含まれているので、この相乗効果も狙えますよ!

この強い抗酸化作用によって、なまこはガン予防とアンチエイジング効果があるというわけですね。

 

抗酸化作用とは?

抗酸化作用とは字のとおり、酸化を抑える作用のことです。

鉄とか金属が酸素と結びつく酸化は有名だと思いますが、人間の体も普段同じように酸化していってるとイメージするとわかりやすいですね。

 

人の体で酸化がおきると、しわ・白髪・しみなどの老化やガンなどの原因となります

つまり、酸化を抑える(抗酸化作用)ことで、ガン予防やアンチエイジング効果が起きるわけですね!

 

ビタミンB12の効果は?

ビタミンB12には、赤血球の元となる核酸を作り出して、貧血を予防する効果が見込めますよ。

 

ビタミンB12は、その色から別名「赤いビタミン」とも呼ばれていて、葉酸と協力することで、赤血球の元となる核酸を合成する働きをするのです。

 

ビタミンB12が不足すると、この赤血球の元となる核酸が十分に作られなくなり、働きの悪い赤血球が作られてしまいます。

 

赤血球には、ご存知のとおり酸素を運搬する働きがあるので、働きの悪い赤血球はうまく酸素を運搬せずに、貧血の原因となってしまうわけですね。

 

結果、なまこを食べてビタミンB12を取れば、さぼらない赤血球が生み出されるので、貧血が予防できますよ。

 

マグネシウムの働きは?

マグネシウムには筋肉の痙攣(けいれん)と心筋梗塞の予防や、歯や骨を丈夫にする効果があります。

 

マグネシウムは筋肉中や骨に含まれているミネラルの一種です。

さまざまな働きがありますが、一番大切なのはカルシウムの量を調整する役目を持ちます。

 

カルシウムは筋肉の収縮を調整する働きと、歯や骨を丈夫にする働きがあります。

筋肉の収縮を調整すると、筋肉の痙攣(けいれん)と心筋梗塞という症状の予防につながるわけですね。

 

つまり、このカルシウムの量をマグネシウムが調整することで、結果的に筋肉の痙攣(けいれん)と心筋梗塞の予防、歯や骨を丈夫にする働きをします。

 

よって、マグネシウムだけではなく、カルシウムもバランスよく取ると、よりいい効果が望めますよ!

ちなみに、なまこ(100gあたり)には、カルシウム72mg、マグネシウム160mgが含まれています。

 

一般に、カルシウム:マグネシウムを取る割合は、1:1か2:1が体に良いですね。

なまこは海産物の中でもトップクラスにマグネシウムが豊富な食材なので、他の乳製品や大豆食品などでカルシウムを補うのがオススメです。

 

コラーゲンの効果は?

関節痛

 

コラーゲンには、おなじみの美肌効果の他に、関節痛を軽減させる効果があります。

 

軟骨がすり減ると関節痛が起こるということは、近年有名になったと思いますが、実は軟骨の50%がコラーゲンで構成されているのです。

そのコラーゲンを補充することで、関節痛をやわらげることができるわけですね。

 

なまこのプルプルコリコリとした食感は、コラーゲンがたっぷり含まれている証拠です。

コラーゲンには他にも、造血や動脈硬化の予防などにも良いとされています。

 

サポニンの働きは?

サポニンには、抗酸化作用によるアンチエイジング効果、血液サラサラ効果、肝臓の機能回復効果があります。

 

なまこにもサポニンが含まれており、昔の中国ではなまこを「海の人参」とも呼んでいて、滋養強壮に良い漢方薬として使われていました。

このサポニンが高麗人参にも含まれていることからも、効果が高いことが伺えますね。

 

サポニンは、大豆やごぼうにも多く含まれています。

とても健康に良い成分なので、意識して取るといいですよ。

 

まとめ

なまこのカロリーは100g23kcalであり、一匹あたり約32kcalで非常に低カロリーな食材です。

 

さらに、栄養は通常の食生活では不足しがちな、ビタミンやミネラルなどが豊富に含まれています。

 

ダイエット中のおかずの一品として、オススメな食材ですよ。