一時期ゼラチンが体にいいと話題になりましたよね。
なんとなく体にいいと頭に残っていたけど、具体的な効果は覚えていないという人が多いと思います。
そこで今回は、ゼラチンの効能・効果について、ご紹介します。
また、効果を説明する上で欠かせないゼラチンの成分についても、あわせてお伝えしますよ。
ゼラチンの成分は?
ゼラチンの主な成分は、タンパク質です。なんとゼラチン100gあたりだと88gがタンパク質でできています!
ゼラチンの約9割がタンパク質で、残りは水分とミネラルが少々です。炭水化物はまったく含んでおらず、脂肪分もほぼゼロに近い内訳ですね。
鶏ささみのタンパク質が100gあたり約23gであることを考えると、ゼラチンはもはやタンパク質の塊といえますね!
これだけタンパク質を含んでいたら、もうプロテインを食べるよりも粉ゼラチンを食べたほうがいいかな?と思うかもしれません。
しかし、タンパク質はプロテインと違い、必須アミノ酸の「トリプトファン」を含んでいないのです。「トリプトファン」には、睡眠の質を高めたり、イライラを抑える効果があります。
ただ、ゼラチンは値段が安く摂取しやすいというメリットがあるのです!
スーパーにいけば、安く粉ゼラチンが売ってますよね。摂取するのもコーヒーやスープに溶かしたり、米と一緒に炊けば簡単に取り入れることができます。
ゼラチンでタンパク質を取りつつ、「トリプトファン」は他の食材で摂取してもいいですしね。ちなみに、トリプトファンは大豆製品やカツオ・マグロなどの魚類やバナナなどに多く含まれています。
このように、ゼラチンはタンパク質を取るのに非常にコストパフォーマンスが良い食材です!
ゼラチンの効能・効果はなに?
ゼラチンの約9割はタンパク質なので、プロテインのような効果も望めます。
タンパク質には次のとおりさまざまな効果がありますよ。
- 筋肉・骨・爪・髪・皮膚・臓器などあらゆる組織をつくる
- 酵素の元になる
- ヘモグロビンの元になる
- 抗体の元になる
順番に説明していきます。
1.筋肉・骨・爪・髪・皮膚・臓器などあらゆる組織をつくる
タンパク質が筋肉をつくることは有名ですが、骨・爪・髪・皮膚・臓器など、あらゆる体の組織をつくります。
ですので、タンパク質が不足すると、体のあらゆる箇所に異常が出てきますよ。肌が荒れたり爪が弱くなったりなど、美容にも悪いですね。
タンパク質のおかげで、体が正常を保てるわけです。
2.酵素の元になる
タンパク質は、酵素の原料になります。
酵素は、物質の吸収・輸送・消化・排泄・代謝とあらゆる場面に関わっていて、働いている物質です。
酵素があることで、食事から栄養をエネルギーに変えることが可能になります。
酵素がなければ、栄養をエネルギーに変えることができずに、体に重大な悪影響を与えてしまうのです。
大切な役割だと、わかりますね。
3.ヘモグロビンの元になる
タンパク質は、ヘモグロビンの元にもなります。ヘモグロビンは血液中で酸素を運搬する、という役割を知ってる人も多いですよね。
このヘモグロビンが不足すると、体が酸素不足になって、疲れやすくだるかったり、動悸がはやまったり悪い効果が出ます。
4.抗体をつくる
タンパク質は、抗体(免疫グロブリン)の原料にもなるのです。この抗体には、ウィルスや細菌を排除する働きがあります。
抗体の働きのおかげで、伝染病や感染症などにかからない免疫力を持つことができるのです。具体的には、風邪やインフルエンザなど、さまざまなウィルス性の病気にかかりにくくなるわけですね。
タンパク質が不足すると、免疫力が低下して、病気にかかりやすくなってしまいます。十分タンパク質を取ることが大事です。
今回タンパク質の4つの効果で説明したとおり、タンパク質が不足すると体にあらゆる悪影響が出ます。体の色々な物質の原料になるからですね。
ゼラチンには、タンパク質が豊富に含まれているので、うまく摂取して健康に役立てましょう。
ゼラチンをどう摂取すればいい?
おすすめは、粉ゼラチンを使って取り入れる方法です。
粉ゼラチンは、その名のとおり粉末状のゼラチンで、お手軽に購入できて保存も非常に楽です。
一般的な料理への使い方は、溶かしてゼリーやババロアに使ったりします。ただ、その方法だと毎日食べることが難しいですよね。
そんなときには、コーヒーやスープなど温かい飲み物に溶かしたり、お米を炊くときにちょっと混ぜたりすれば、日常的に摂取可能です。
ゼラチンは無味で、やや独特のニオイがありますが、温かいものに混ぜるとほとんど気にならないレベルになりますよ。
タンパク質をたくさん取るためには、良い食材ですね。
まとめ
ゼラチンの約9割はタンパク質でできています。ゼラチンの効果はタンパク質の効果とほぼ同じです。
タンパク質は体のさまざまな物質の原料になっているので、不足するとあちこちに悪影響が出ます。
ゼラチンを使って、うまく摂取しましょう!