腐ったみかんと聞くと、某教師のドラマを思い出しますよね。もう若い人には通じないでしょうか。
冬になると、みかんを箱で大量に買うこともあると思います。しかし、中には腐って食べられないみかんもいくつか出てきますよね。
カビが生えたみかんはなんとなく食べられないとわかりますが、腐ったみかんには他のどんな変化が起きるでしょうか?
また、腐ったみかんが周りのみかんを腐らせるのは、どんな理由があるのでしょうか?
気になりますよね。
そこで、今回は腐ったみかんの変化と、みかんが腐っていく仕組みについてお伝えします。また、みかんが腐りにくくする長持ちさせる方法も、あわせてご紹介します。
みかんは腐ったらどうなる?
みかんは腐ると、次のような変化があります。
- カビが生える
- 汁が出ている
- 異臭がする
- 皮が完全に水分を失ってしわしわになっている
一番見てわかりやすいのは、カビが生えている状態ですね。見るからに食べられないので、判断に迷うことはないと思います。後で説明しますが、カビの生えたみかんは箱からすぐ取り除いて捨てましょう。
また、カビは菌がみかんに根をはるので、カビの生えた表面だけ取り除いてもカビ菌は残ってしまいます。カビの生えたみかんを食べることはやめましょう!
あとは、表面が柔らかすぎてジュクジュクしていたり、ドロのような異臭がしたら、腐っている場合が多いです。
また、多少皮がしわしわになった程度のみかんなら食べることはできますが、完全にしわしわになったらもう食べないほうがいいですよ。おいしくなくなっています。
みかんが最初に腐る理由は?
最初に腐るみかんは、出荷時や運送時に傷がついたり潰れたみかんです。このみかんから出た果汁が表面の皮まで湿らせるので、カビが生やし腐らせてしまいます。
カビや雑菌が傷などから内部に入り込み、みかんがカビて腐ってしまうというわけですね。
カビの胞子はそもそも、日常のどこにでもあります。弱ったところを狙って、カビは繁殖するのです。傷ついたみかんは、カビにとって絶好のカモですよ。
みかんの箱の中は、空気がよどんでいて湿気も高いので増殖しやすいせいでもあります。
腐ったみかんが周りも腐らせる理由は?
腐ったみかんのカビが、増殖して周りのみかんに移ってしまいます。そのため、一個の腐ったみかんが周りも腐らせてしまうのです。
そもそも当たり前かもしれませんが、カビは増殖します。一個カビが生えて腐ったみかんがあると、腐ったみかんを中心にカビがどんどん広がってしまいますよ。
また加えて、腐ったみかんからはエチレンガスが大量に発生します。エチレンガスとは、果物などを成長させる(老化させる)効果があるガスです。ようするに、エチレンガスはみかんを腐らせる効果があります。
実はエチレンガスは、みかんが腐れば腐るほど大量に放出されてしまいます。つまり、一個の腐ったみかんを放置すると、エチレンガスによって周りのみかんまで腐っていって、ネズミ講のように連鎖していくのです。
まとめると、カビとエチレンガスの効果によって、腐ったみかんは周りのみかんまで腐らせてしまうわけですね。
また、みかんの箱には次のようなカビの生えやすい条件が整っています
- 湿度が高い
- 空気がよどんでいる
- みかん同士くっついている
カビの生えやすい条件を解決するためには、次で説明するような方法があります。
箱のみかんを長持ちさせる保存方法は?
箱で買ったみかんを長持ちさせるには、次の方法があります。
- 腐ったみかんをすぐ取り除く
- できれば段ボールから別のカゴなどに移す。段ボールで保存する場合は底に新聞紙を敷き、表面にも新聞紙を引く
- 箱を逆さから開けて、底のみかんから食べる
みかんの保管場所は、冷暗所で風通りの良い場所を選んでください。みかんは高温多湿な環境に弱いためです。冷暗所で稼通りの良い場所に保管した上で、上記の方法を取ると長持ちしますよ。
長持ちする詳しい理由を順番に解説していきます。
1.腐ったみかんをすぐ取り除く
この理由は、先ほど説明したカビとエチレンガスがみかんを連鎖的に腐らせるせいですね。。周りにどんどん悪影響を与えていかないように取り除きます。
2.できれば段ボールから別のカゴなどに移す。段ボールで保存する場合は底に新聞紙を敷き、表面にも新聞紙を引く
この理由は、段ボールが湿気をふくみやすいのでカビの増殖を助けてしまうからです。
段ボールよりカゴなど風通りのよいものに移したほうがカビが生えにくくなります。それができない場合は、新聞紙で湿気対策をしてください。
本当はできれば、一個一個新聞紙で包むのがカビ対策としてベストです。でも、そこまではなかなか難しいですよね。新聞紙を上下に敷くくらいが、コストパフォーマンスに優れます。
3.箱を逆さから開けて、底のみかんから食べる
この理由は、底のみかんは重みで潰れて傷みやすいからです。潰れて傷んだみかんは、カビやすく腐りやすいですよ。
そういうみかんから先に、食べましょう。さらに、底から開けることで、潰れたり腐ったみかんをすぐ発見できるメリットもあります。
高温多湿を避けてうまく保存すれば、みかんは通常より長持ちしますよ。
まとめ
みかんが腐ると見た目・ニオイなど変化があるので、腐ったみかんは食べないようにしてください。
最初にみかんが腐る理由は、潰れたり傷ついたみかんにカビが生えて腐るためです。
カビの生えたみかんから、カビが増殖しエチレンガスを大量に発生させ、次々と周りのみかんを腐らせてしまいます。
ですので、カビの生えたみかんはすぐ取り除きましょう。
また、みかんの箱の段ボールは湿気をふくみカビが生えやすい環境です。カゴに移すか新聞紙を敷くといった湿気対策が重要ですよ。
今回は腐ったみかんについて、お伝えしました。なるべくみかんを腐らせないように工夫しましょう。
みかんのカロリーや太るかどうかについては、次の記事を参考にしてください。
甘夏の木の回りに腐ったミカンを 埋めたら、葉っぱが枯れ、実が全部 落ちてしまいました。どうすればいいか どなたか教えて下さい。