なめこは味噌汁の具として、よく食べる食材ですよね。お手軽に食べられるきのこの一つです。
なめこを味噌汁の具としてはよく使うけど、それ以外に使うための下処理の方法が分からないという方も意外と多いのではないでしょうか?
なめこは洗ったほうがいいのか?加熱は必ずしないといけないのか?
改めて考えると、悩むかもしれませんよね。
そこで今回は、なめこの下ごしらえの方法をお伝えします。気になる加熱の必要の有無や洗ったほうがよいかについても、あわせてご紹介します。
なめこの下ごしらえの方法は?
次のような手順で下処理をします
- 鍋にお湯を沸かす
- 沸騰したお湯になめこを入れ、さっとお湯を通す
- ザルで水気をしっかり切ったら完成
お湯にさっと通して、加熱処理をすることが大切です。
なめこは生では食べられません!食中毒や食あたりの可能性がありますので、絶対やめましょう。
お湯で加熱処理さえすれば、あとは和え物にするなりネバネバサラダに入れるなり自由に使えます。味噌汁など汁物で使う場合は、加熱されるので下ごしらえの必要はありません。
また、なめこを使うとき、真空パックされたものを使う方が多いと思いますが、真空パックされたなめこは加熱されていません。(ひょっとしたら商品によるかもしれませんが。)
ですので、真空パックされたなめこも加熱を忘れないでください。
なめこの下ごしらえは、加熱が大切です。
なめこは洗ったほうがいい?洗わないほうがいい?
結論からいうと、なめこは洗っても洗わなくてもどちらでも構いません。ただ、個人的には味噌汁に入れる前にサッと洗うことをオススメします。
実は、なめこを洗う場合と洗わない場合では、それぞれ次のような理由があるのです。
なめこを洗う理由
- ゴミやオガクズが入っていたら、洗い流せる
- あまり新鮮でないなめこには、乳酸菌が繁殖して酸っぱく感じるので、洗い流す
なめこを洗わない理由
- ヌメヌメした水に溶けやすい成分(ムチン)があるから洗わない
- 風味や食感が落ちるから洗わない
洗う理由で、ゴミやオガクズが入っていたときのために洗い流す、というのはわかりやすいですよね。ほとんどこういったものは入ってないのですが、ごくまれに入ることがあるそうです。
そういったときのために、洗い流すわけですね。
理由の2つ目は、酸っぱく感じる乳酸菌を流すためです。時間が少し経過したなめこには、乳酸菌が繁殖していることがあります。この状態のなめこを食べると、乳酸菌によって酸っぱさを感じるのです。
酸っぱい味の原因である乳酸菌を洗い流して、酸っぱさを軽減することができます。
次に、洗わない理由は、なめこの「ムチン」というヌメヌメした成分を洗い流さないためです。このムチンは、疲労回復や滋養強壮効果など体に良い効果をたくさん持っています。
ムチンという水に溶けやすい成分を残すために洗わない、というのが理由の一つです。
洗わない理由のその2は、風味や食感が損なわれやすいからですね。そもそも、基本的にきのこは水洗いしないほうが良い食材です。
きのこは水につけてしっかり洗ってしまうと、前述のムチンが落ちて、さらに食感と風味も落ちてしまいます。
ですので、汚れを拭くくらいに留めるのも、正しい選択といえるわけです。
洗う理由と洗わない理由それぞれあって、どちらも間違っていませんが、個人的にはサッと水洗いすることをオススメします。
なめこのパッケージの裏を見ると、「不純物が入っている場合があるのでサッと洗ってください」と書いていることが多いからです。小心者なので、素直にそれに従っています。あとは私が酸っぱい味が嫌いだからという個人的理由からです。
ただし、洗う場合もしっかり洗うのではなく、あくまで流水でサッと洗い流すくらいで十分です。できるだけムチンが溶けださないようにしましょう。
よって、どちらかといえばなめこを洗うことをオススメします。
といっても、下ごしらえでお湯に通したら実質洗ったようなものなので、どちらでも大差ありませんよね。
差があるとすれば、下ごしらえせずに味噌汁などの汁物に直接放り込むときくらいです。
味噌汁の基本的な作り方については、次で説明します!
なめこの味噌汁の作り方は?
シンプルななめこと豆腐の味噌汁の作り方の1例は、次のとおりです。
作り方
- なめこをザルに入れ、流水でさっと洗って水を切る
- 豆腐を食べる大きさに切る
- 鍋にだし汁を入れて中火にかける。煮立ったら弱火にする
- おたまで味噌を溶き入れる
- 豆腐となめこを入れてひと煮させる(沸騰しない程度で1~2分)
- 火を止めてお椀によそったら完成!
なめこは流水でサッと洗いましょう。じっくり洗ったらダメです!
ほどよくヌメりが残るくらいに、留めてください。
まとめ
なめこの下ごしらえは、お湯にさっと通して加熱しましょう。なめこは生では食べられません。
なめこは洗っても洗わなくてもよいですが、さっと流水で洗うことをオススメします。不純物を洗い流して、酸っぱい味を消せます。
味噌汁は、なめこをサッと洗ってから作ってください。
きのこは原則洗わないほうがいいですが、なめこは例外ですね。