小松菜は、サラダ・おひたし・炒め物と幅広く料理に使われています。食感がよくて、料理にアクセントを加えてくれますよね。
そんな小松菜の見た目はほうれん草に似ていますが、ほうれん草のように下ごしらえでアク抜きや下茹では必要なんでしょうか?
なんとなくわかっているつもりでも、改めて言われたら気になりますよね。
そこで今回は、小松菜の下ごしらえの方法とアク抜きや下茹でか必要どうかについて、ご紹介します。
小松菜の下ごしらえの方法は?
小松菜の下ごしらえは次の手順で行ってください。
- 小松菜の根っこの部分を少し切り落とす
- ボウルなどを使い、水に3~4分小松菜の根元をつけておく
- 【茹でるときのみ】小松菜の根本に、下から十字の切り込みを5mmほど入れる
- ボウルなどで茎を土が残らないよう丁寧に振りながら洗い、葉も泥に注意して洗う
ポイントは、根元を水に漬けておくことと、根元に十字の切り込みを入れることです。
水に漬けておくことで小松菜が元気にパリッとなり、食感が良くなります。さらに、根元に入った泥や土も落ちるので、洗う手間が減りますよ。
根元に十字の切り込みを入れると、ゆでたときに火が通りやすくなります。小松菜は葉っぱより茎のほうが、火が通りにくいです。切れ込みを入れておけば、均一に火が通りやすくなります。
しっかり洗えば、あとは茹でるなり、ざく切りにして炒めるなり、次の調理手順に移って大丈夫です。
十字の切り込みの入れ方は、動画の0:10~0:17あたりを参考にしてください。
小松菜はアク抜きや下茹でしない?
小松菜はアク抜きの必要はありません。下茹でする必要もなく、そのまま生で食べたり炒めたりできます。
アク抜きや下茹でする必要がない理由は、「シュウ酸」というえぐみ成分にあります。
「シュウ酸」は小松菜と似ている野菜のほうれん草に多く含まれていて、シュウ酸が残っている野菜は「苦み」や「えぐみ」が味に出てしまいます。
苦みやえぐみを抜いて味を良くするために、ほうれん草などはアク抜きをするんですよ。
しかし、小松菜はほうれん草に比べてシュウ酸があまり含まれていません。そのため、生で食べられるくらいえぐみが少なく、アク抜きや下茹での必要がないわけですね。
というわけで、ほうれん草はアク抜き・下茹での必要がないので、生で食べたり、すぐ炒めても平気です!
アク抜きや下茹での必要はありませんが、おひたしや和え物をつくるときには、茹でる必要がありますよね。
次は、小松菜のゆで方をご紹介します。
小松菜のゆで方は?
小松菜の茹で方は、次のとおりです。
- 下ごしらえで小松菜に十字の切り込みを入れて洗う
- 鍋にたっぷりのお湯を沸かし、塩を入れる(お湯2リットルに対して塩小さじ1程度)
- 小松菜を根元から入れる
- 根元を入れ5~10秒経ったら、葉もお湯に沈める
- 葉を沈めてから10~20秒茹でる
- 葉色が鮮やかになったら引き上げる
- 冷水にひたし、粗熱を取る
- 水気を手でギュっと絞って、食べるサイズに切ったら完成
ポイントは、根元から先にお湯に入れて茹でることです。茎と葉では、茹で時間が異なり、茎のほうを長く茹でる必要があります。
茎を先に入れて5~10秒茹でることで、火がとおりにくい茎を茹でることができますよ。
事前に、火を通りやすくするため十字の切り込みを根元に入れることも忘れないでください。
また、冷水にひたすときは、長時間ひたしておかないよう注意しましょう。長時間冷水にひたしてしまうと、栄養も水に溶けて出てしまいます。
小松菜が冷めたらすぐ引き上げてください。
きちんと茹でたら、和え物やおひたしなどにしておいしく食べられます!
まとめ
小松菜の下ごしらえは、水に根元を3~4分つけてから、泥や土を丁寧に洗います。
小松菜はシュウ酸が少ないので、アク抜きや下茹での必要がなく、そのまま生で食べたり炒めたりできますよ。
小松菜の茹で方は、下ごしらえを行って十字の切れ込みを根元に入れて洗ったら、お湯に根元から入れましょう。
葉も沈めて茹で上がったら、冷水にひたして粗熱を取って、水気を絞りカットしたら完成です。
今回は、小松菜の下ごしらえについて、お伝えしました。
ほうれん草はアク抜きが必要なので、たまに頭の中で混ざってしまいそうですよね。