とろろ・千切り・サラダなどで幅広く食べられている長芋。最近ではネバネバ食材として、健康に良いことも注目されています。
そんな長芋をご家庭で調理するときに、酢水につけて下ごしらえをしますよね。でも、「酢水を使う理由は?」「どのくらい酢水にさらせばいいの?」「水に酢をどれくらい入れる?」などなど、わからないことが多いと思います。そんなときに役立つ情報を今回お伝えします!
きちんとした手順や理由を知れば、見た目もよくおいしく長芋を食べられ、料理のときのかゆみを抑えることができますよ!私もよく長芋のとろろご飯を食べますが、必ず酢水にさらしてから、すりおろしています。
酢水を使った長芋の下ごしらえの方法は?
- たわしやスポンジで、水洗いをして泥や汚れを落とす
- ピーラーや包丁で皮をむく
- 水500ccに対して酢大さじ1を加えたものに、5~10分さらす
- 水気を拭き取り調理する
酢は入れすぎても、味に出るので、少量で十分です。ちなみに酢水で手を洗うと、かゆさを抑えられますよ。
下ごしらえに酢水を使う理由について
長芋の下ごしらえに酢水を使う理由は、主に3つの理由があります。
- 変色を防ぐ
- ヌルヌルを取り、かゆみを抑える
- アクを抜く
酢水にさらすと変色しない?
長芋には「ポリフェノールオキシダーゼ」という酵素が含まれています。これが酸化することによって、茶色に変色してしまうのです。りんごが変色するのも、「ポリフェノールオキシダーゼ」が原因ですね。
この酸化酵素の働きを止めるのが、酢に含まれている酢酸分子です。酢酸分子の力で酸化を止めることで、変色を防いでいるわけです。
また、水にさらして空気に触れさせないことも、酸化による変色を防ぐ効果があります。酢水はその2つの合わせ技ということですね。
また、長芋が茶色く変色しても、食べる分には影響ありません。見た目が気になる方は、お好み焼きにすると気にならないと思います。
酢水にさらすと、かゆくならない?
そもそも長芋が肌をかゆくする原因は、「シュウ酸カルシウム」という成分を含むからです。この成分は、トゲトゲした針のような形をした結晶で、肌につくと針のような結晶が皮膚に刺さり、かゆみを引き起こします。
しかし、「シュウ酸カルシウム」の結晶は、熱や酸に弱い性質があります。酢水にさらすことでこの結晶が溶け、かゆみを抑えることができます。
ようするに、酢水がかゆみ成分を溶かしてしまうということですね!
酢水にさらしてアク抜き
他の野菜と同じく、アク抜きの効果もあります。気持ちおいしく感じますね。
まとめ
下ごしらえは、水500ccに対して酢大さじ1を加えたものに、長芋を5~10分さらします。
酢水にさらす理由は、変色を防ぐため、かゆみを抑えるため、アクを抜くための3つです。
料理のしやすさと見た目は大事なところなので、ひと手間加えて損はないですよ!
長芋の下ごしらえには、酢水をうまく活用しましょう。