チーズは料理にいろいろ使えて、お酒のおつまみにも合いますよね。常に冷蔵庫にキープしている人も多いと思います。
チーズは発酵食品として有名です。発酵とは、つまり腐っている状態なので、チーズは腐らない!と思っている方もいるのではないでしょうか?
海外ではカビの生えたチーズを食べたりしてるし、大丈夫!大丈夫!と楽観視しているかもしれませんが、それは間違っています!
チーズも腐ると食べられなくなります。どんな変化が起きるか知っておけば、腐ったチーズかどうか見分けることができますよ!
そこで今回は、腐ったチーズの見分け方をご紹介します。
また、賞味期限が切れたチーズがいつまで食べられるかについても、あわせてお伝えしますね。
腐ったチーズの見分け方は?
チーズは発酵食品ですが、消費期限があり腐って食べられなくなります。
腐ったチーズは、次のような変化が起こるので、食べてはいけません。
- アンモニア臭がする
- カビが生えている(プロセスチーズのみ)、見た目が明らかに変色している
- 味に酸味が出たり、舌がピリピリする
順番に見ていきましょう。
1.アンモニア臭がする
腐ったチーズの一番の判断材料は匂いです。腐って食べられないチーズからは、アンモニア臭がします。尿の臭いで有名なやつですね。
アンモニア臭は、普通のチーズの臭いとは全く違う臭いです。
アンモニア臭は、どの種類のチーズでも共通の腐ってきたときの変化なので、アンモニア臭がしたら食べられないチーズと判断できます。
2.カビが生えている、見た目が変色している
チーズが腐ると見た目にも変化が出ます。見た目が茶色や黒っぽく変色したら、腐っている可能性が高いです。
また、カビが生えていることも腐っているサインです。ただし、カビはプロセスチーズだけのサインですよ。
実は、チーズには、「プロセスチーズ」と「ナチュラルチーズ」の2種類があります。
プロセスチーズとは、よくスーパーで売っている「6Pチーズ」や「スライスチーズ」「ベビーチーズ」など、複数の種類のチーズを溶かして混ぜ合わせて加工したチーズのことです。
プロセスチーズは、発酵熟成が進みません。
一方ナチュラルチーズは、名前のとおりほぼ自然のままのチーズです。乳酸菌が生きていて、熟成がどんどんすすんでいきます。「モツァレラチーズ」「カマンベールチーズ」「ブルーチーズ」などを想定すれば、わかりやすいと思いますよ。
ナチュラルチーズは、ブルーチーズなどカビが生えることを前提としたものがあるので、カビが腐っている判断材料にならないわけですね。
逆に、プロセスチーズは発酵熟成が進んでいないので、カビが生えることは当然想定していません。
ようするに、プロセスチーズにカビが生えていたら腐っているので食べられませんよ!
3.味に酸味が出たり、舌がピリピリする
チーズは腐ると酸っぱさや舌がピリピリする変化があるので、すぐわかります。
見た目で判断がつかない場合は、一口分だけ味見して、腐っているか確かめましょう。
実は、起きている現象は「発酵」と「腐る(腐敗)」で同じものなんです。微生物が食品の成分を分解していることを、「発酵」あるいは「腐敗」と呼んでいます。
何が違うかというと、人に害があるかないかの違いだけです。
つまり、人に役立つ微生物の働きが「発酵」で、人を害する微生物の働きを「腐敗」と呼んでいます。
ちなみに、チーズの発酵は「乳酸発酵」であり、腐敗を防ぐ効果がありますよ。
賞味期限が切れたチーズは食べられる?
そもそも、賞味期限というのはおいしく食べられる期限のことをいいます。おいしく食べられる期間が過ぎても、すぐ腐っている、とならないわけですね。
プロセスチーズとナチュラルチーズで、それぞれ解説します。
未開封のプロセスチーズと賞味期限について
未開封のプロセスチーズ(6P、スライスなど)なら、賞味期限が切れて1~2カ月くらいまでなら、ほぼ食べられます。
ただし、冷蔵庫で保存した上で、自己責任でお願いします。腐っているかどうか、臭い・見た目・味で判断するのも、忘れないでください。
もちろん賞味期限が切れていれば、おいしく食べられる期間が過ぎているので、味は落ちていきます。
未開封のナチュラルチーズと賞味期限について
未開封のナチュラルチーズは、賞味期限が切れて1~2週間程度なら、ほぼ食べられます。
こちらももちろん、冷蔵庫で保存した上で、自己責任で腐っているか判断してください。
ナチュラルチーズのほうが日持ちしない理由は、菌が生きていて発酵して熟成が進んでいくためです。気を付けましょう。
開封したチーズは?
プロセスチーズもナチュラルチーズも開封してしまうと、空気に触れてすぐ傷んでしまいます。賞味期限に関わらず、すぐ食べたほうがいいですよ。
当たり前ですが、賞味期限が切れる前に食べるのがベストです。くれぐれも、無理はせず自分で腐っているか判断することが大切ですよ。
まとめ
ポイントは次のとおりです。
- チーズは腐ると、アンモニア臭、カビと変色、酸っぱい味といった変化が起きる
- プロセスチーズは賞味期限が切れて1~2カ月なんとか食べられる
- ナチュラルチーズは賞味期限が切れて1~2週間はなんとか食べられる
- 開封したチーズは、すぐ食べないと腐る
- 賞味期限が切れたチーズは、腐っているか慎重に判断して自己責任で食べてください
腐ってそうなら、無理はいけませんね。