春雨は、よくサラダなどで使われていますよね。
味にあまりクセがなく、つるっと食べやすい食材だと思います。
味に主張をあまりしないだけに、原材料が何かよくわかりませんよね。アレルギーの問題もありますし、原料を知っておきたいという人も多いでしょう。
そこで今回は、春雨の原材料とアレルギーについて、お伝えします。
春雨は何からできている?
中国産の春雨は緑豆(りょくとう)のデンプンから作られていて、国産の春雨はジャガイモかサツマイモのデンプンから作られています。
実は、中国産か国産かで春雨の原材料は違うのです!
緑豆(りょくとう)とは、その名の通り緑色の豆で、日本ではもやしの種子として使われているものです。
緑豆はマメ亜科の植物で、小豆(あずき)とは同属です。
一方、国産の春雨は、ジャガイモやサツマイモのデンプンを原料としているのです。
一般的に「春雨」というと、中国産の緑豆春雨のことをいいます。国内のシェアのほとんどが、緑豆春雨だからですね。
国産の春雨を作っている会社は、日本に数社しかありません。
特徴として、国産春雨は、一本一本がやや太く、食感がモチモチしていて、味がしみやすい特徴があります。
中国産の緑豆春雨は、一本一本が細くて、歯ごたえがあります。普段食べている春雨をイメージすると、こちらになりますね。
参考までに、春雨の作り方を簡単にいえば、デンプンで作った生地を1mmの穴から熱湯に入れ、茹でて乾燥させて作ってますよ。
まとめると、どちらの春雨もデンプンが原材料ですが、中国産は緑豆のデンプンで、国産はジャガイモやサツマイモのデンプンから作られているという違いがあります。
春雨アレルギーってあるの?
重度の大豆アレルギーの方は、まれに春雨でアレルギーが出る可能性があります。
中国産春雨の原材料の緑豆(りょくとう)は、大豆ではなく小豆の仲間なので、大豆アレルギーが相当重い方以外は、春雨を食べても大丈夫です。
大豆アレルギーなんだけど、似た食材の小豆系でもアレルギー反応が起きることを、交叉反応の問題と言います。
大豆アレルギーの人が小豆でアレルギーを起こすような、アレルギー症状が出る食材と似た食材でも症状が出てしまうことを、交叉反応の問題と言います。
豆類でアレルギー反応が出る人は、春雨も気を付けたほうがよいということですね。
不安な人は、専門医と相談したほうがいいでしょう。
また、国産の春雨には、ジャガイモやサツマイモが原材料となっています。ジャガイモとサツマイモでアレルギーの出る人は、注意してください。
特にジャガイモアレルギーの人は、それなりにいらっしゃるので、国産春雨かどうかチェックしましょう。
春雨アレルギーの症状は、吐き気、胸焼け、嘔吐などの消化器官に表れる症状が多いです。
春雨の種類や製造メーカーによって、同じ春雨でも状況はさまざまですので、春雨アレルギーを見極めるのは難しいかもしれません。
自分だけで判断せず、専門医と相談することが大切ですね。
結論は、中国産は緑豆(りょくとう)が原材料なので大豆系など豆全般でアレルギーが出る人は注意してください。
国産はジャガイモとサツマイモが原材料なので特にジャガイモアレルギーの人は注意しましょう。
まとめ
ポイントをまとめると、次のとおりです。
中国産春雨(一般的な春雨)
- 原材料:小豆の仲間の緑豆(りょくとう)のデンプン
- 重度の大豆アレルギーの人は、まれに春雨でアレルギーになる可能性あり
国産春雨
- 原材料:ジャガイモやサツマイモのデンプン
- ジャガイモ・サツマイモアレルギーの人は注意
今回は、春雨の原材料とアレルギーについて、お伝えしました。
春雨が何でできているかわかれば、安心して食べられますね。