一時、春雨ダイエットが流行りましたよね。コンビニでもカップのスープ春雨が置いていて、手軽にカロリー控えめな食事ができると評判でした。
しかし、実は春雨はダイエットに向いていない食材なんです。
ダイエットに向いてない理由が気になりますよね!
そこで今回は、春雨のカロリー・糖質・栄養・腹持ちについてお伝えし、ダイエットに向いてない食材であることを解説します。
きちんと春雨の情報を理解すれば、春雨の有効な食べ方がわかりますよ。
春雨のカロリーと糖質は?
春雨はカロリーがやや低めですが、糖質が高めのためダイエットには向いていない食材です。
具体的にみるために、茹でた春雨100gのカロリーと糖質を、他の主食と比較してみました。
結果は、次の表のとおりです。ちなみに、炭水化物とは糖質+食物繊維の合計のことを指しますよ。
食品100gあたりのカロリーと炭水化物量
食品 | カロリー | 炭水化物 (糖質+食物繊維) |
糖質 | 食物繊維 |
春雨 (茹でた後) |
104kcal | 25.4g | 24.3g | 1.1g |
白飯 | 268kcal | 37.1g | 36.8g | 0.3g |
うどん | 105kcal | 21.6g | 20.8g | 0.8g |
蕎麦 | 114kcal | 22.1g | 20.6g | 1.5g |
食パン | 264kcal | 46.7g | 44.4g | 2.3g |
茹でた春雨100gは、乾燥春雨だと約30g相当になります。
茹でた春雨100gあたりのカロリーは104kcal、炭水化物25.4g、糖質24.3g、食物繊維1.1gです。
まず、カロリーを他の主食と比較すると、うどん蕎麦と同じくらいの低さですね。しかし、ダイエットにおいて大切な糖質は、うどん蕎麦の約1.2倍という結果でした。
食物繊維も蕎麦より低いので、特段多いというわけではないことがわかります。
春雨はカロリーこそやや低めですが糖質が多いため、うどん蕎麦より優れているとはいえません。
ただ、白飯や食パンよりはカロリーと糖質を抑えられます。
一見ヘルシーそうな春雨に糖質が多い理由は、春雨の原材料が緑豆やサツマイモ・ジャガイモのデンプンのためです。
デンプンは炭水化物の一種なので、他の白飯や食パンなどの主食と同じく糖質も高めというわけですね。
詳しくは、次の記事を参考にしてください。
ちなみに、よくスーパーやコンビニで売っているお湯を入れるスープ春雨には、乾燥春雨が25~30gほど含まれています。
お湯を入れると3~4倍になるので、茹でた春雨100g相当と考えればいいですね。
結論は、春雨はご飯とパンを食べるよりもカロリー・糖質は抑えられますが、うどん・蕎麦とカロリーは同じくらいで糖質が多めです。
カロリー・糖質面では、春雨を食べるメリットがないことがわかりますね。ご飯やパンを食べる代わりなら、ある程度抑えられます。
春雨の栄養は少ないの?
春雨の栄養は、炭水化物は多めですが、他に特筆するほど栄養がないので、ダイエットに向いていません。栄養バランスは、ダイエットにおいてとても大切ですよ。
具体的には、必須栄養素であるタンパク質・ビタミン・ミネラルがほとんど含まれていません。ビタミン・タンパク質は全くなく、ミネラルも微量です。
あとは、春雨には食物繊維が先ほど他の主食と比較したとおり、多少含まれています。抜粋すると100gあたりの食物繊維は、春雨1.1g、白飯0.3g、うどん0.8g、蕎麦1.5g、食パン2.3gです。
ちょっと多いかな、というくらいですね。食物繊維が特別豊富なわけではありません。
ということで春雨には、ダイエットによろしくない炭水化物以外の栄養はイマイチ含まれていません。
これはダイエットに大切な栄養バランスを損ねてしまう危険が高いということです。
栄養面を考えると、春雨はダイエットに不向きな食材と言えます。
春雨は腹持ち悪い?
春雨は、栄養が不足しやすいことと噛む回数が少なくなりやすいことから、腹持ちが良くない食材です。
腹持ちが悪ければ、余計な間食をしやすいのでダイエットは成功しませんよね。
実は人間の体は、栄養が不足すると食欲が増すようにできています。春雨でダイエットすると、栄養バランスが悪くなりがちなので、何か食べたい!という欲求が出やすくなるのです。
また、春雨はのどごしが良く、あまり噛まなくても飲み込める食材です。食べ物をよく噛むと満腹感が得られやすいので、腹持ちがよくなります。
春雨は噛む回数が増えにくいので、満腹感が得にくく、腹持ちが悪いというわけですね。
栄養が偏りやすいことと噛む回数が少なくなりがちな点から、春雨は腹持ちが悪いので、ダイエットに向いていないといえます。
春雨が太りやすいなら何を食べればいい?
カロリー・栄養・腹持ちと春雨がダイエットに向いていない食材であることがわかりました。では、春雨の代わりにダイエット用途として何を食べるのが良いかというと、糸こんにゃくや白滝を春雨の代わりにスープなどで食べるといいですよ。
糸こんにゃくや白滝は、カロリーと糖質がとても低いのでダイエットに向いています。ただし、同じものばかり食べていると栄養バランスが悪くなりがちなので、栄養が偏らないよう気を付けましょう。
また、春雨よりも飲み込みにくいので、よく噛む必要があることもダイエット向きですね。
春雨を食べるメリットは?
春雨はダイエットに向いていませんが、蕎麦やうどん同様に主食として食べるならおいしく食べられます。あとは味の好みですね。
春雨は蕎麦やうどんと同じくらいのカロリーなので、白飯や食パンを食べるよりはカロリーが抑えられますよ。
また、コンビニなどでお手軽にカップのスープ春雨が購入しやすく、たまにカロリー控えめの食事を行う程度なら、十分有効です。
しかし、食事で白飯の他に「春雨サラダ」や「春雨スープ」などを副食として食べてしまうと、炭水化物を取りすぎてしまいがちなので注意してください。
あとは体重を気にしなければ、いろんな料理に合うのでおいしく食べることができます!
春雨は炭水化物という認識をもって、日々の料理をおいしく食べましょう。
まとめ
春雨は、カロリー・糖質・栄養バランス・腹持ちの点からダイエットに向いていません。
それぞれまとめると、次のとおりです。
- カロリー:やや低い
- 糖質:やや多い
- 栄養バランス:悪い
- 腹持ち:悪い
また、ダイエットで春雨の代わりに食べるなら、糸こんにゃくか白滝が優秀です。
春雨は炭水化物ですが、調味料と絡みやすく、いろんな料理に使えるので有効活用しましょう。