貝の中でも、しじみより大きく、手ごろな大きさなのが「あさり」と「はまぐり」です。あさりとはまぐりは、調理法も似ているので、どっちがどっちか混乱してしまいますよね。
ちなみに、上の画像はあさりです。
間違って調理することはないと思いますが、どういう違いがあるのか気になると思います。
そこで今回は、あさりとはまぐりの違いについて、お伝えしますよ。
また、あさりとはまぐりの語源もあわせてご紹介しますので、知識を深めましょう!
「あさり」と「はまぐり」を見分けるためには?
上の画像は、はまぐりです!
あさりとはまぐりの大きな違いは、次のとおりになります。
あさり | はまぐり | |
大きさ | 3~4cm | 6~8cm |
見た目 | 細かい筋が表面 | 光沢と丸みがある |
触感 | ザラザラ | ツルツル |
色 | グレー系が多い | 白系が多い |
食感 | ぷりぷり | 弾力あり |
表の中でも、特に見分けやすいポイントは、見た目と触感です。
あさりは、触るとザラザラしていて、細かい筋が表面にいっぱいあります。
一方はまぐりは、触るとツルツルしていて、見た目も光沢があり丸みがあるのです。
よくわからなければ、触ってみてザラザラしているのがあさり、ツルツルしているのがはまぐり、という風に判別できます。
大きさは、はまぐりのほうが大きい個体が多いですが、個体によっては大きいあさりや小さいはまぐりもあるので、確実には区別できないかもしれません。
傾向として、大きさははまぐり>あさりと思っておけばいいですね。
色も同じくばらつきがありますが、一般的に有名なのがあさりはグレー系で、はまぐりは白系です。これが取れる場所でも、変わるので確実性が低いです。
食感は、はまぐりのほうが弾力を感じられますよ。どっちもおいしいです。
「あさり」と「はまぐり」のその他の違いは?
その場でわからない違いとして、次のような違いもあります。
- あさりのほうが泥をいっぱい吸っていることが多い
- あさりの旬は3~4月と9~10月、はまぐりの旬は2~4月
- あさりは国産が主流、はまぐりは中国産が主流(シナハマグリ)
- あさりは貧血予防、はまぐりは高血圧予防によい
はまぐりは中国産が主流というのは、意外ですよね。
あさりの語源は
あさりの名前の由来は、諸説ありますが、有名どころを2つご紹介します。
一つは、食糧を求めて探し回る「漁る(あさる)」から来ているそうですよ。
干潟を漁ると簡単に取れる貝なので、「求食貝(アサリガイ)」と呼ばれるようになったという説です。
もう一つの説は、昔は砂の中にいる貝を「砂利(さり)」と呼んでいたところから来ています。
浅い水にいる砂利(さり)だから、「あさり」になったというわけですね。
他にも説があるようで、どれが正しいかまではわかっていません。
古来から日本人は、あさりをとてもたくさん食べてきました。貝塚からも大量に発見されているくらい、あさりは昔から身近な貝でしたよ。
ちなみに漢字で書くと、「浅蜊、蛤仔、鯏」などがあります。
はまぐりの語源は?
はまぐりの語源は、浜辺に生息している貝で、形が栗に似ていることから「浜栗(はまぐり)」と呼ばれたという説が有力です。
あさりに比べて、わかりやすいですね。
また、石のことを「クリ」と呼んでいたことから、浜の石でハマグリという説もあります。ただ、有力なのは浜栗のほうと言われていますね。
はまぐりは漢字もたくさんあって、「蛤、文蛤、蚌、浜栗」すべて「はまぐり」です。
ちなみに、不良になるという意味の「ぐれる」は、はまぐりの「ぐり」が語源ですよ。
違うはまぐりの貝殻を合わせても、うまく合わないことから来ています。
まとめ
あさりとはまぐりの見分け方は、あさりは細かい筋が表面にありザラザラしていて、はまぐりは光沢と丸みがありツルツルしているという違いを、利用しましょう。
他にも違いは、はまぐりのほうが大きいものが多いことや、旬も違っていたり、さまざまあります。
あさりの語源は、漁る(あさる)から来ている説が有力です。
はまぐりは、浜に生息していて栗に似ている(浜栗)という説が主流ですね。
あさりとはまぐり、どちらも美味しいですが、間違わないようにしましょう。