アワビと言えば、高級な貝の代表格ですよね。頻繁に食べるものではないですが、たまにもらったり買ったりして食べる機会もあると思います。
よく食べる貝ではないので、保存の仕方がわからない人も多いと思います。アワビが大量にあって一度に食べきれないとき、適切な保存をしなければアワビがすぐ傷んでしまいます。
そんなもったいないことはしたくないですよね!
そこで今回は、アワビの冷蔵と冷凍保存方法をご紹介します。併せて、気になるアワビの保存期間についてもお伝えしますよ。
アワビの冷蔵庫での保存方法と保存期間は?
殻付きの活アワビの保存方法は、次のとおりです。
- ボウルなどで水300ccに約9g(小さじ5杯)を混ぜ、3%の塩水をつくる
- 新聞紙かキッチンペーパーを塩水に浸して軽くしぼる
- アワビを塩水に浸した新聞紙かキッチンペーパーで包む
- 殻を下(身を上)にして皿やタッパなどに入れる
- 皿やタッパにラップやフタをせずに、冷蔵庫に野菜室で保存する
3%の塩水を使った新聞紙やキッチンペーパーで包むことで、海水に近い環境でアワビを保存することができます。
ポイントは、ラップやフタをしないで保存することです。生きている活アワビは呼吸をしているので、密閉してしまうと息ができずに早死にしてしまうのです。
結果、保存期間も短くなってしまいます。
また、アワビを必ず野菜室で保存してください。冷蔵庫の野菜室以外で保存すると、温度が低すぎるためアワビがすぐ死んでしまいます。その点野菜室は、5~7℃とアワビの生存に適した温度なので、ある程度生きたままで保存することができますよ。
手順どおりしっかり冷蔵庫の野菜室で保存した場合、保存期間は夏が2~3日、冬が3~4日ほどです。夏場のアワビは弱りやすいため、夏のほうが保存期間は短くなっています。
発送や購入状況によっても、保存期間は変わってきますので、なるべく早めに食べたほうがいいことは間違いないです。そのほうがおいしいですしね!
説明した方法で保存すれば、アワビはしばらく生きているので、生きた状態なら新鮮なままお刺身にして食べることができます。
もし保存から3~5日でアワビが死んでしまっていたら、ちょっともったいないですが加熱調理してみましょう。
バター焼きなんかにしても、アワビはおいしいですよね。
活アワビを冷凍する方法は?
もし、3日以内にアワビを食べないときは、冷凍保存をオススメします。
手順は次のとおりです。
- アワビの身に塩振り、タワシでこすりヌメりを取る
- ナイフかスプーンを身と殻の隙間に入れ、一周させるようにして身を殻からはがす
- ヒダと内臓を手ではがす
- アワビの口(赤い部分)を包丁で切り取る
- 身と肝を流水でよく洗う
- 身と肝の水気を拭き取る
- 身と肝を1個ずつラップでくるむ
- ジップロックなどに空気を抜いて入れ、冷凍庫で保存する
ポイントは、しっかりと捌いて下処理をしてから冷凍することです。
また、身と肝を分けて冷凍することで、肝の匂いが移ることを防いでいます。
捌き方は、次の動画を参考にするとわかりやすいですよ。
参考:アワビの捌き方
冷凍したアワビを食べるときは、ラップの上から流水に5~10分当てて解凍してください。解け具合は、指で押して弾力を感じるくらいが目安です。
冷凍したアワビは、原則加熱して食べましょう。生きているアワビを捌いてすぐ冷凍した場合は、生でも食べられるとも言われていますが、必ず安全とは言えませんので加熱したほうが無難です。
冷凍した場合の保存期間は、約3カ月です。やはり冷凍する前よりも、アワビの味は落ちてしまいますので、なるべくなら冷凍せずにすぐ食べたほうがいいですね。
まとめ
殻付きの活アワビの保存方法は、3%の塩水で湿らせた新聞紙などでアワビを包み、殻を下にして冷蔵庫の野菜室で保存してください。
冷蔵保存の保存期間は2~4日ほどです。保存期間に関わらず、早めに食べきりましょう。
冷凍保存するときは、アワビを捌いて下処理してから、ラップで包んでジップロック等に入れて冷凍庫に入れましょう。
冷凍した場合の保存期間は約3カ月です。
しっかり保存すれば保存期間は延びますが、せっかくのアワビなのでおいしいうちに食べましょう!