キャベツ

 

キャベツは揚げ物や肉料理などに相性が良く、どんなドレッシングでもおいしく食べられますよね。とんかつ定食などでおかわり無料のときには、ついつい食べ過ぎてしまいます。

 

非常に食べやすいキャベツですが、1玉の量が多いので、家族が少ないと食べきれないときもありますよね。

 

一度使ったあとに、しばらくして冷蔵庫に保存したキャベツを見ると、「変色してニオイが変なので食べられないなあ」と思って捨てたことはないでしょうか。

 

実はキャベツは変色したり異臭がしても、腐っているとは言い切れません!

キャベツが腐っているときの変化をしっかり把握すれば、無駄に捨てることも少なくなりますよ。

 

そこで今回は、キャベツが腐ったときの変化腐っていないときの変化についてご紹介します。


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キャベツが腐ったときの変化は?

キャベツ

 

キャベツは腐ると次のような変化があります。

 

  • 酸っぱいニオイがする
  • 黒く変色し始める
  • ドロドロに溶けてくる
  • ぬめりが出て変な汁が出る

 

キャベツは腐り始めに黒く変色してきますが、一部なら切り捨てて食べることができます。その後、黒い変色が進むと、ぬめりと汁が出てドロドロに溶けて腐っていくのです。

 

食べられるかどうかのポイントは、酸っぱい臭いがするかどうか確かめてください。

キャベツの見た目が変わって怪しいと感じたら、臭いを嗅いで酸っぱい臭いをするか確認しましょう。

 

酸っぱい臭いがした場合は、あきらめて捨てたほうがいいですよ。

一番の判断ポイントは臭いですが、見た目・味も考慮して、全体的に食べられるか判断しましょう。

 

怪しいときは、臭いをかいだり一口かじってみたりして、慎重に腐っているか確かめてください。お腹を壊すよりは、あきらめて捨ててしまったほうがダメージは少ないですから。

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腐っているように見えるキャベツの変化について

キャベツ

 

キャベツの次のような変化は、実は腐っていません。

 

  1. 切り口が茶色く変色する
  2. 表面が紫色に変色する
  3. 酸っぱいニオイ以外の異臭がする

 

内容を解説していきます。

 

1切り口が茶色く変色する

キャベツの切り口が茶色に変色するのは、空気に触れて酸化したためです。茶色になったキャベツは食べられます。

 

りんごも切ってしばらく放置すると、切り口が茶色になりますよね。キャベツでも同じことが起きています。

 

茶色に変色しても体には害はありませんが、色合いと味が悪くなっているので、変色した部分を切り取って調理することをオススメします。

 

2紫色に変色する

キャベツの中心部分が紫色に変色する理由は、ポリフェノールの一種である「アントシアニン」という色素が作られるためです。紫色になったキャベツは食べられます。

 

アントシアニンとは、ぶどうやブルーベリーに多く含まれている色素です。ぶどうやブルーベリーの色は、アントシアニンが原因だったんですね。

 

紫キャベツという品種も、アントシアニンの色素で紫色をしています。

アントシアニンは、キャベツが寒い環境で育つと作られやすい特徴があります。

 

また、キャベツを含む多くの野菜は、寒ければ寒いほど糖分を蓄えて凍らないように育つ性質を持っているんです。

つまり、アントシアニンで紫色になったキャベツは、甘いキャベツだということになります。

 

紫色に変色したキャベツを食べても、体に害はありません。むしろ甘くておいしいキャベツとうわけですね!

見た目が気になる方は、変色した部分を取り除いて食べるといいですよ。

 

3酸っぱいニオイ以外の異臭がする

キャベツから異臭がする原因は、キャベツの成分が酸化して発生した「ジメチルスルフィド」という物質がニオイを発するためです。

 

ジメチルスルフィドは、キャベツの鮮度が悪くなると発生する物質で、「雑巾のような臭い」とも「キャベツが腐ったような臭い」とも言われています。

 

酸化が原因なので、キャベツをカットして切り口が酸素と触れたり、鮮度が落ちてくるとくさいニオイが発生してしまうのです。

 

つまり、キャベツをカットして保存したり、鮮度が落ちてくると、ジメチルスルフィドという物質が発生して異臭がするわけですよ。

 

しかし、ジメチルスルフィドが原因で異臭がするキャベツは、食べても体に害はありませんですので、キャベツから酸っぱいニオイがしないのであれば、食べても大丈夫です。

 

もし、ニオイが気になる場合は、加熱するとニオイを消すことができますよ。野菜炒めなどにすると無理なく食べることができるでしょう。

 

また、常温で長時間放置した場合に、異臭がするときがあります。心当たりがある場合は、あきらめて捨てたほうが無難ですよ。

 

今回説明したキャベツの3つの変化は、腐ったときの変化ではありません。

ですので、この記事の前半で説明している腐ったときの変化を確認して、自分の嗅覚や味覚を合わせて総合的に判断しましょう。

 

すぐ捨てるのは、ちょっともったいないですよ。

 

まとめ

キャベツは腐ると、黒く変色して、ドロドロに溶けて、ぬめって変な汁が出てきます。酸っぱいニオイがしたら、食べられません。

 

また、キャベツが茶色・紫に変色したり、酸っぱいニオイ以外の異臭がするときは、腐ったときの変化ではありません。

 

異臭がするときは、他の要素も加味して判断してください。

冒険しすぎて、お腹を壊すのだけは避けるようにしましょう。