生卵

 

は安くて比較的日持ちする食品ですよね。常備して大量に消費している家庭も多いと思います。

 

たくさん卵を食べる家庭でも、使わない日が続くと卵が古くなってしまい、食べられるか怪しいときがありますよね。

 

腐っているか判断がつかないと、食べられそうだけど泣く泣く捨ててしまう人もいるでしょう。

 

そんなときのために、「卵が腐ったときの変化」と「古い卵の見分け方」を知っていれば、判断の手助けになりますよ!

 

そこで今回は、卵が傷んだり腐ったりしたときの変化と古い卵の見分け方について、ご紹介します。

加えて、生卵・ゆで卵の保存期間の目安についても、お伝えしますよ。


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腐った卵はどうなる?

卵

 

腐った卵には次のような変化があります

 

  • 割ると異臭(アンモニア臭・硫化水素臭)がする
  • 殻を割っただけで黄身が崩れる
  • 黄身と白身が混ざる

 

一番わかりやすい目安は、卵の異臭です。アンモニア臭や硫化水素臭がした場合は、もう手遅れなので捨ててください。

 

ちなみに、硫化水素の臭いとは温泉のような臭いです。俗にいう卵の腐ったような臭いのことですね。くさいオナラみたいなニオイがします。

 

ニオイの他には、割ると黄身が崩れる・黄身と白身が混ざっているという変化があります。割り方が下手なときとは違いますよ!

 

黄身が崩れたり混ざったりする理由は、卵のカラザが古くなって黄身を固定できないせいです。カラザとは黄身にへばりついている白い紐状の物体のことを指します。

 

卵かけご飯を作るときに、取り除くアレですね!取り除くのが面倒なカラザですが、黄身を固定する役割があるんですよ。邪魔なだけじゃありません。

 

まとめると、腐った卵の代表的な変化は、異臭と黄身が崩れて混ざることです。特に、異臭がしたら食べないほうがいいでしょう。

 

ちなみに、ゆで卵が腐った場合は、異臭がしてぬめりが出てきます。やはり、どちらかに異常があれば、もったいないですが捨ててください。

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古い卵を割る前に見分けるには?

卵

 

古い卵を割る前に見分けるには、卵を水に浮かべる方法が簡単ですよ。

実は、新鮮な卵は水に沈み、古い卵は水に浮く性質があるのです。

 

卵は古くなると、殻の極々小さな穴から水分と二酸化炭素が抜けていきます。水分が抜けると、黄身と白身が小さくなり、殻の中に空気が増えてしまうのです。

 

水分が抜け空気が増えると、卵は軽くなりますよね。軽い卵は「水に浮く=古い卵」となり、見分けることができます。

 

ようするに、卵は古くなると水分と二酸化炭素が抜け、殻の中に空気が増えるから軽くなる、つまり水に浮くというわけですね。古い卵は軽く、新鮮な卵のほうが重いんです。

 

注意点としては、水に浮いた卵がすべて食べられないわけではありません。加熱して食べられる場合もあります。

 

正確に判断したい場合は、卵を割って、ニオイや黄身の崩れ具合などで判断するのが間違いないです。

 

食べられる食べられないどちらにしろ、水に浮く卵は古くなってきているので、気をつけてください。

 

実際に傷んだ卵を見分けるには、次のようにするといいですよ。

 

怪しい卵の見分け方
  1. 卵を水に浮かべる
    • 沈む→セーフ!
    • 浮かぶ→殻を割って確認
  2. 割って異臭がしなければ加熱調理へ

 

浮かべるのも面倒ということであれば、最初から割ってしまってもいいですね。楽なほうでどうぞ。

 

卵と食中毒について

菌

 

卵の食中毒には、サルモネラという菌が関わっています。サルモネアは、鶏・豚・牛などの動物の体内にいる腸内の細菌で、毎年数百人もの食中毒患者を出しているのです。

 

サルモネアで食中毒にかかると、嘔吐、腹痛、下痢、発熱、悪心などの症状を引き起こし、子供やお年寄りの場合は、死亡するケースもあります。

 

サルモネアは、温度が20℃~40℃のときに特に増殖する性質を持つので、卵を常温で長時間放置すると食中毒のリスクがあがってしまいますよ。

 

また、サルモネアは熱に弱いので、十分加熱してから卵を食べることも、食中毒防止に重要です。

 

卵の食中毒を防ぐには、長時間常温で放置しないことと、新鮮ではない卵は十分加熱調理して食べることが大切になります。

もちろん、腐ってそうな卵は食べないでください。

 

生卵とゆで卵の保存期間は?

ゆで卵

 

生卵を冷蔵庫で保存した場合、で食べられる保存期間は約2週間です。加熱調理して食べる場合の保存期間は約2カ月になります。

また、ゆで卵を冷蔵保存した場合の保存期間は約2~3日です。

 

生卵より加熱したゆで卵のほうが、保存期間は短くなっています。普通の食材とは逆ですので、注意してくださいね。

 

生鮮食品の中でも卵は比較的長持ちする食材です。しかし、保存状態が悪かったり古くなってしまうと、食中毒の危険性が高くなりますので、賞味期限や保存期間に関わらず、早めに食べ切ってください。

 

保存期間はあくまで目安なので、実際に見た目・ニオイ・味などで卵が傷んでないか必ず確認しましょう。

 

まとめ

腐った卵は、異臭がする、黄身が崩れる・混ざるといった変化があります。

古い卵の見分け方は、水に入れると浮くことです。水に浮く卵は、腐っている可能性があるので、割ってニオイなどを確認しましょう。

 

卵は常温で長時間放置したり古くなると、サルモネアという菌が増殖して食中毒の危険が出てきます。

 

多少古くなった卵は必ず加熱調理をして、傷んでそうな卵を食べないようにして、食中毒のリスクを減らすと良いでしょう。

 

卵の保存期間は、生食なら約2週間、加熱調理なら約2カ月です。

ゆで卵にしてしまうと、保存期間が約2~3日と短くなるので注意してください。

 

怪しい卵は保存期間に関わらず、傷んでいるかをニオイ・見た目・味で総合的に判断しましょう。迷ったら食べないほうがいいですよ!