イカ(烏賊)は刺身で食べると、甘くて独特の食感があってとても美味しいですよね。さらに、イカフライや炒め物など加熱しても良しと料理の幅もあります。
しかし、やはり海産物なので長期間の保存はできません。それでも、イカを少しでも長く保存しようとすれば、保存方法が大切です。
特に、さばかれていないイカをそのまま買ったり、釣られたイカをそのままもらったりすると、保存方法がわからない人も多いと思います。
そこで今回は、イカの保存方法について、ご紹介します。また、保存のときに必要になるイカをさばく方法についても、あわせてお伝えしますよ。
いかを冷蔵保存するには?
イカを冷蔵庫で保存する場合、まず捌いて下処理をして、内臓やゲソを分けてから保存してください。
イカの鮮度は落ちやすく、特に内臓はすぐ傷むので、すぐに部位ごとに解体することが大切です。
捌き方と冷蔵保存方法について、解説していきます。
イカのさばき方は?
イカの捌き方の手順は次のとおりです。
- イカを流水でよく洗い、キッチンペーパーなどで水気を拭く
- イカの胴体に指を入れ、くっついている部分をはがす
- 足を引っ張り、胴体から内臓と足を引き出す
続けて、分かれた胴体とゲソ・内臓の下処理を行います。
~胴体の処理~
- 白い内臓と軟骨を指で胴体から切り離す
- 胴体の軟骨がついていた固い部分を、包丁で切り落とす
- 耳がついている部分の中心に指を入れ、耳ごとひっぱり皮を全てはぐ
- 皮をはいだ胴体に包丁で縦に切り込みを入れて、胴体を開く
- 胴体の内側にある薄皮を、キッチンペーパーなどでこすり落とす
~ゲソ・内臓の処理~
- 包丁でイカの目の下を切り、足と内臓を切り離す
- くちばしを手で取り除く
- まな板の上でゲソに塩を振る
- ゲソを手で円を描くようにこね回し、吸盤の固い部分を落とす
- 流水に当てつつ、手でゲソをしごくようにして塩を洗い落とす
- ゲソを2・3本になるよう切る
- 内臓の墨袋を手でゆっくり取る
詳細は次の動画を参考にするとわかりやすいです。
イカをさばいたら、刺身にするなり揚げ物にするなり調理できます!
保存する場合は、必ずさばいてから保存してください。
捌く前にそのまま保存してしまうと、イカが傷みやすくなってしまいます。
イカを冷蔵庫で保存するには?
さばいたイカの水気を拭いてから部位ごとにラップで包み、ジップロックなどで密封した上で冷蔵庫に保存してください。
刺身(生)で食べるのなら、保存期間は約1日が目安です。加熱して食べるなら、保存期間は約3日が目安になります。
もし、目安の保存期間より後に食べる予定なら、冷凍保存がオススメです。
イカは水分が少なく、冷凍しても味の劣化が小さいので、冷凍保存と相性がとてもいいですよ!
次はそんな冷凍保存の仕方について、ご紹介します。
イカを冷凍保存する方法は?
冷凍保存する場合も、冷蔵保存の手順とほぼ同じです!まず、冷蔵保存するときと同じく、さばいて部位ごとに分けます。鮮度が落ちる前にすぐ捌いて下処理しましょう。
さばいた後にしっかり水気を拭き取ってから、部位ごとにラップで包んでください。もう調理方法が決まっているなら、この時点で使う形にカットすると楽ですよ。
次に、ラップに包んだイカを冷凍用のフリーザーパックなどに入れ密封したら、冷凍庫に入れて保存しましょう。
冷凍保存の場合、保存期間は2~3週間です。生で食べて余ったときに冷凍は便利ですよね。
解凍方法は、冷蔵庫に移して時間をおいて解凍する方法がオススメです。もし、すぐ食べたい場合は、細い水を当てて解かす流水解凍をしてください。
流水解凍のとき、水を直接イカに当てないよう注意しましょう。必ずジップロックなどの上から、水を当てて解凍してください。
直接イカに水を当てると、イカの風味が大きく落ちてしまいます。フリーザーパックやジップロックにイカを入れたまま、ボウルなどで流水を当てましょう。
まとめ
イカの保存方法は、まずイカをさばいて下処理をしてから、水分を拭きとって部位ごとにラップで包みましょう。
ラップで包んだ後に、ジップロックなどで密封してから冷蔵庫で保存してください。
冷蔵庫で保存した場合、保存期間は生で食べるなら約1日、加熱して食べるなら約3日が目安です。
冷凍保存する方法も、さばいて水気を拭いたイカを部位ごとにラップで包み、冷凍用のフリーザーパックなどで密封して冷凍しましょう。
冷凍保存の保存期間は約2~3週間が目安です。
解凍方法は、冷蔵庫に移してそのまま解凍しましょう。急ぎの場合は、水をジップロックなどの上から当てて、流水解凍がオススメです。
新鮮なイカは、できればすぐ刺身などで食べたいところですよね。もし、保存しなければいけないときには、さばいてから冷蔵・冷凍をうまく使い分けましょう!